ウォルト・ディズニー・カンパニーでは創立100周年を迎え、全社で世界規模のセレブレーション「Disney 100 Years of Wonder」を開催しています。
特に実写映画については、2022年秋に公開されたピノキオに続きリトルマーメイドやピーターパン、白雪姫などの作品の公開が予定されている。
期待が高まるところですが、近年キャスティングやストーリー変更にディズニーが「ポリコレ(差別無い公正な表現や言葉を使用すること)」に忖度しているのではないかと度々物議を醸しています。
今回の記事では、ディズニーがポリコレ忖度と言われる訳や、実際にどんなキャストやストーリーの変更が行われているのかを調査しました。
(アイキャッチ画像:https://resemom.jp/imgs/p/85E-uQits26mttRV9UEgGNNFxkioS0pNTE9O/315885.jpg)
キャスティングミスと言われるディズニー実写映画

どんな作品がポリコレと言われているのかな?

ポリコレ忖度と言われている最近の実写映画をまとめてみたよ。
ピノキオ
2022年秋に公開された実写映画『ピノキオ』。
アニメでは金髪の年上の女性として描かれているブルーフェアリー役ですが、バイセクシャルを公表しているナイジェリア人の両親を持つシンシア・エリヴォさんが演じています。
アニメでは金髪の白人女性であることから、違和感を感じた日本人は少なくないようです。
LGBTQの方でもあることからポリコレに配慮した配役であることが伺えます。
また、アニメのピノキオは最後に人間になれますが、実写ピノキオは人間になることはできません。
人間にならずとも自分は自分のままでいいのだ、という結論はポリコレ的表現に脚本を変更したものと思われてます。
ピーター・パン&ウェンディ
2023年4月28日よりディズニープラスで公開を開始する実写映画『ピーターパン&ウェンディ』。
金の粉を巻きながら宙を飛ぶ妖精、ティンカーベルを演じているのはアフリカ系アメリカ人のヤラ・シャヒディさんです。
他に予告動画では、ロストボーイズの中に女性がいることが描かれています。
SNSでは、「(黒人起用に対し)ああ、またかって感じ」「原作では迷子達に男の子しかいないのは女の子は迷子にならないって設定があるのに余計な配慮」と言った声が聞かれました。
リトル・マーメイド
2023年6月9日に劇場公開が決定した実写映画『リトル・マーメイド』。
主人公のアリエルに起用されたのはアフリカ系アメリカ人のハリー・ベイリーさん。
これまで目立った出演作もないが予告動画では圧倒的な歌唱力を披露しています。
ハリーさんの起用が発表された際はSNSで「#NotMyAriel(私のアリエルじゃない)」というタグが誕生し、物議を醸しました。
一方でネイディブアメリカンの方からは支持を得ているそうです。
白雪姫
(引用:https://www.cinematoday.jp/news/N0130328)
公開時期がまだ決まっていないディズニー実写映画『白雪姫』でもポリコレ的な配役が話題となっています。
主人公の白雪姫にキャスティングされているのはラテン系のレイチェル・ゼグラーさん。
ラテン系が演じることSNSでは批判の声も上がりました。
原作改変はポリコレ忖度なのか
上に列挙したようなキャスティングはポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)に配慮したキャスティングなのではないかといわれています。

ポリコレとは差別せずに、人種や体型、年齢などの多様性を表現しようという概念の事だよ。

アフリカ系やラテン系の女優を起用したり、男女平等・多様性を表現する内容に脚本を変更していることから「ポリコレ忖度」なんてネットでは言われているんだね。
ディズニーは、「世代を超え、国境を超え、あらゆる人々が共通の体験を通してともに笑い、驚き、発見し、そして楽しむことのできる世界」を提供することをコンセプトに挙げています。
実写映画に際しても肌の色に関わらず楽しんでもらうための表現として多様性あるキャスティングが行われているようです。
キャスティングに際してディズニーは、歌唱力や演技力を加味して評価した、としています。
ディズニーはポリコレを意識したキャスティングであることを否定した形になります。
ですが、女優の選定の際に容姿第一で選ばなくなったのはポリコレが影響している可能性があります。
ディズニーは今後もポリコレ配慮を続けるのか?
ディズニーは今後もポリコレに配慮したキャスティングを続けるのでしょうか。
結論から言うと、この人種やマイノリティの多様性を進める方針は変わらないと思われます。
近年、叫ばれるようになったポリコレと言う概念は今や社会に深く浸透しています。
映画で上流貴族やプリンセス、王子様を演じるのは白人ばかり、体型を高身長で細身の人ばかりと言う風潮もポリコレに反しているといわれ表現は変化してきました。

日本にはほぼ単一民族しか住んでいないから、人種のポリコレには馴染みがない人も多いよね。

ディズニーほどの大手が白人ばかりの映画を作ることは最早できない時代になっているんだね。

とはいえ原作ファンからしたらちょっと悲しいよね。
これからは、実写映画は現在の価値観に合わせてキャストやストーリーを変えた「リメイク映画」として楽しむ方が良さそうです。
ディズニープリンセスも多様性を表現する時代なのですね。
まとめ
今回はディズニー実写映画がポリコレ忖度であるという噂を調査しました。
調査の結果、ピノキオのブルーフェアリー、リトルマーメイドのアリエル、ピーターパンのティンカーベルやロストボーイズ、白雪姫の白雪姫などでアニメとは違った肌色の俳優さんがキャスティングされています。
アニメ通りのキャスティングを期待している人には辛いかと思いますが、今後も黒人女優さんの起用は続くものと思われます。
原作原理主義の方には悲しいかと思いますが、時代の流れと受け止めて実写映画を楽しんでいきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメント