開業以来120年以上にもわたって、地元住民や鉄道ファンに愛されている江ノ電ですが、2023年3月18日に昼間の運転間隔を71年ぶりに変更し、1日の列車の本数が181本から154本に減便されました。
混雑しているのになぜあえて減便したのか調査したところ、安定した定時運行を可能にするためということでした。
今回は江ノ電が混雑しているのにあえて減便した理由とメリットを調査しました。
(アイキャッチ画像出典元:http://c62niseko.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/300-5794.html)
江ノ電とは
- 鉄道事業者:江ノ島電鉄株式会社(小田急電鉄の子会社)
- 本社所在地:神奈川県藤沢市片瀬海岸一丁目8番16号
- 開業:1902年 当初は藤沢-片瀬(現•江ノ島)間 営業距離3kmのみ
- 路線:鎌倉駅-藤沢駅 停車駅15駅 営業距離10.0km
江ノ電の鎌倉高校前駅のすぐそばの踏切は、みなさんご存知スラムダンクのオープニングに登場したことで人気となっていますね。
その他にも沿線には思わず途中下車したくなる魅力的なスポットがたくさんあり、行楽シーズンや大型連休には激しい混雑となっています。
スラムダンク映画も大人気だったのでさらに混雑しそうだね。
混雑しているのにどうして減便したのかな?
減便の理由は安定した定時運行をするため
2023年3月18日に昼間の運転間隔を71年ぶりに変更し、12分間隔から14分間隔となり、1日の列車の本数は181本から154本に減便されました。
これまで12分間隔で1時間に5本で、毎時00分、12分、24分、36分、48分というパターンが決まっており、時刻表を確認せずとも乗れていましたが、14分間隔となり、1時間当たりの運行本数が4本〜5本で時間もまちまちになってしまいました。
- 定時運行を確保します
- お客様のご利用動向を踏まえたダイヤになります
江ノ電公式ホームページに目的としてこの2つの記載がありました。
1.定時運行を確保
混雑による遅延の他、腰越併用軌道区間(路面区間)での道路混雑を起因とした列車遅延も多々発生しており、単線運行であることから、1列車の遅延が全列車の遅延へと波及し、遅延発生時には、定時運行に回復するまでに時間がかかります。
駅停車時分を見直すことで、遅延発生の場合においても回復力のあるダイヤとし、安定輸送の確保を図るためとしています。
2.お客様のご利用動向を踏まえたダイヤ
新型コロナウイルス感染症拡大後、新しい生活スタイルや働き方の浸透により、鉄道の利用シーンは変化しました。お客様のご利用動向に合わせたダイヤ改正としています。
遅延発生の場合にも回復力のあるダイヤで、安定輸送の確保を図るためなんだね。
遅延が早く元通りになるのはメリットね。
実際に今年のGWの混雑時においても、下記のように発表しています。
「今回のダイヤ改正により運転間隔が拡大したものの、GWの混雑時においても運転休止を行うことなく、ほぼダイヤ通りの輸送力が確保でき、一時お並びいただくことはございましたが、混雑に拍車をかけるような事態には至りませんでした。」
引用元:江の島電鉄株式会社
まとめ
今回は江ノ電が混雑しているのにあえて減便した理由とメリットを調査しました。
- 定時運行を確保するため
- お客様のご利用動向に合わせた
- メリットは遅延発生時にも素早く元通りにできる
今までは時刻表を確認せずに乗れていたのが時間が分かりづらくなったというデメリットがありますが、減便することで定時運行を確保でき、遅延発生時にも素早く元通りにできるというメリットがありますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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