くまのプーさん、その名前を聞いて、多くの人々が思い浮かべるのは、可愛いクマのキャラクターです。
しかし、2023年、プーさんの新たな姿として、ホラー映画『Winnie the Pooh: Blood and Honey』、別名『プー あくまのくまさん』が登場しました!
そんな新しいプーさんのホラー映画について深堀りしていきます。
(アイキャッチ画像出典元:https://ja.ihorror.com/winnie-the-pooh-blood-and-honey-is-now-available-to-stream-at-home/)
日本では6月23日(金)公開
プーさんのホラー映画『プー あくまのくまさん』が6月23日に日本で公開決定しています。
「Winnie the Pooh: Blood and Honey」」は、イギリスで大手映画スタジオや製作会社の支援を受けず、リース・フレーク・ウォーターフィールドによって書かれ、監督され、制作されました。
この映画は、A. A. ミルンとE. H. シェパードのウィニー・ザ・プーの物語をホラーとして再構築しており、プーとピグレットが野生の殺人者と化し、若い女性たちとクリストファー・ロビンを恐怖に陥れるというものです
映画はもともと全国的な一夜限りのイベントとして設定されていましたが、オンラインでの人気が急上昇したため、プロデューサーは全世界的な劇場公開に拡大しました。
映画は、その低予算と制作価値、暴力的なストーリーに対して批評家から否定的なレビューを受けましたが、商業的には成功を収め、10万ドルの小さな予算に対して全世界で520万ドルを売上げました。
怖すぎてびっくり!
全然別物だね。これはプーさんじゃない!
各国で公開されたが中国では中止
The official poster for ‘Winnie The Pooh Blood And Honey’
Not gonna lie this poster is🔥🔥 😂 pic.twitter.com/RTVJJoNIB5
— Cris Parker (@3CFilmss) July 14, 2022
『Winnie the Pooh: Blood and Honey』は、2023年1月26日にメキシコで初公開され、2023年2月15日にアメリカで劇場公開され、そして2023年3月10日にイギリスで公開されました。
中国での公開中止
香港とマカオでは、2023年3月23日に映画の上映を予定していました。
しかし、公開が許可されていたにもかかわらず、同月21日に急遽上映中止が発表されました。
これは、クマのプーさんが中国共産党では習近平総書記を揶揄するキャラクターとして使用が禁止されていることから、映画館側が習近平氏に配慮して上映を中止したのではないかと推測されています。
世界を騒がしてるね!
可愛いプーさんがいい!
プーさんの著作権はパブリックドメインだが赤いシャツは着れない
この映画には、プーさんというキャラクターの著作権に関する重要な問題が絡んでいます。
A.A.ミルンが書いた児童小説「くまのプーさん」は出版から95年が経った為、2021年1月に知的財産権が消滅してパブリックドメインになった事で、誰でも自由に使うことが可能になり、この映画が誕生しました。
原作者のA.A.ミルンが書いたプーさんの話はパブリックドメインになっていますが、ディズニーが作ったプーさんの映画や、ディズニー版のプーさんの特徴(赤いシャツを着ているなど)はまだ著作権があり、許可なく使うことはできません。
ミルンの1926年の本に登場するプーさんは赤いシャツを着ていませんでしたが、別の著者がプーさんにシャツを着せ、ディズニーがその描写の権利を1961年に取得し、今日までそのキャラクターの描写権を所有しています。
ミルンはプーさんの名前をハイフンを使って「Winnie-the-Pooh」と綴っていましたが、ディズニーは「WinniethePooh」の表記です。
ミルンの2冊目の本『The House at Pooh Corner』に初めて登場したティガーはまだパブリックドメインになっておらず、ティガーは登場してきません。
ディスニーのプーさんは使えないんだね!
私でも何か創作できるんだね!
まとめ
映画『プー あくまのくまさん』は、ホラージャンルという新たな領域でプーさんを再解釈したことで、多くの視聴者に衝撃を与えました。
また、この映画はプーさんというキャラクターの著作権についても注目を集めました。
2024年には原作ミッキーの著作権が消滅するそうなので、どうなるのか注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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