実在の競走馬を美少女として擬人化させたキャラを育成させる『ウマ娘』に著作権侵害があったとしてコナミより訴えられています。
SwitchやPS4でも発売が発表された大人気ゲームのウマ娘ですが、具体的にどのような訴訟内容なのか。
今回はコナミとCygamesで発生した訴訟内容について調査しました。
(アイキャッチ画像出典元:https://ascii.jp/elem/000/004/084/4084370/)
『ウマ娘』の概要
『ウマ娘』について
- 正式名称:ウマ娘 プリティーダービー
- ゲームジャンル:育成シミュレーション
- 対応機種:iOS/Android、Microsoft Windows
- ゲームエンジン:Unity
- 開発・発売元:Cygames
- プレイ人数:1人
- 発売日:
iOS/Android: 2021年2月24日、
Windows (DMM GAMES版): 2021年3月10日
Windows (Google Play Games (ベータ)版): 2023年4月19日 - 売上本数:1800万ダウンロード
- キャラクターボイス:あり
ゲーム内容は?
ゲーム内容は育成シミュレーションで、プレイヤーは新米トレーナーとなって実在の競争馬がモチーフとなったウマ娘たちを育成します。
ステータスを鍛え上げ、スキルを習得させることで、彼女たちの夢の達成やより強いウマ娘の育成を目指します。
ゲームは主にソロプレイの育成とイベント(ドラマ鑑賞)がメインで、レースはフルオート進行でアクション要素はありません。
競走馬の実際のエピソードなども盛り込んであって競馬ファンからも人気だよね。
映像もきれいで、アクション要素がないから気軽に始められるよね。
コナミからの訴訟について
訴訟の内容は?
2023年3月31日に訴訟が提起され、コナミはCygamesに対して『ウマ娘』関連の特許権侵害として40億円の損害賠償と遅延損害金を求める訴えを行っており、「ウマ娘」への差し止め請求も求めています。
訴状によると、「ウマ娘」のゲームシステムとプログラムの一部に関して特許権侵害が行われたと主張しています。
「ウマ娘」では、シナリオに沿ったトレーニングを行いキャラクターを育成し、育成が完了したキャラクターは「殿堂入りウマ娘」として登録され、他のプレーヤーとの対戦レースで使用することができます。
また、特定の条件を満たす別のキャラクターと一緒に練習させることで、特定のパラメータが上昇する「サポート効果」という仕組みも存在します。
コナミは特許権侵害の詳細は明らかにしていませんが、上記の内容がコナミの「パワフルプロ野球」シリーズの育成モードや「ときめきメモリアル」との類似性があるのではないかとされています。
敗訴した場合、ウマ娘にどのような影響があるのか?
今回、Cygamesがコナミに完全な敗訴となった場合、コナミ側が差し止め要求を行っているため、サービス終了となってしまう可能性も考えられます。
しかし、敗訴した場合でもCygamesがサービスを継続するには2つの方法が考えられます。
- ゲームの仕様を変更する
- ライセンスを取得する
1つ目はゲームの仕様を変更して、コナミの特許に抵触しないようにする方法です。
しかし、ソフトウェアの変更には手間と時間がかかることや、仕様変更後に他の特許に侵害する可能性や、ユーザーがサービスから離れるリスクを考慮する必要があります。
2つ目はCygamesがコナミからライセンスを取得するために一定の和解金を支払う方法です。
訴訟の結果によっては、サービス終了になる可能性もあるんだね。
どちらの場合でも、対応に時間がかかりそうだね。
世間の反応は?
ウマ娘40億円訴訟で多くの人はコナミ(訴えた方)を叩いてるけどおかしい
ガチャで出たキャラでイベントデッキを組み育成するシステムはよく似てるし、フレンド枠が1つあるという点も同じ
パワプロと類似点が多いしコナミの主張は妥当だと思う
イメージで叩いてる人が多すぎ https://t.co/NwBtaXmVcC pic.twitter.com/WhwkQ177BR— poripari (@poripari5) June 19, 2023
KONAMI「ウマ娘の育成システム、ウチのパワプロの育成システムと酷似しとるやん!訴訟や!!!」
サイゲ「(育成システムの特許期間もう過ぎとるから似てても問題ない上にサービス開始から2年過ぎとるのになんで今更言うてきてんねん…?)えぇ……」
ブルロPWC「明日は我が身か……?」 pic.twitter.com/AdjevE0UvG— ミヤムラゾロ (@miyamura2005) May 17, 2023
この書き方をされると、育成したキャラで対戦できるゲーム全部に特許権の侵害主張できるんじゃないかね?って読めてくるな…。https://t.co/ziruSwbDY5
— ガッツ (@gutsishi189) June 19, 2023
調べてみたところ、「ウマ娘」の育成システムとパワプロ等の類似性を否定している人はいませんでした。
しかし、ソーシャルゲームのジャンルとして確立している育成ゲームのシステムに対して、どこまで著作権が認められるのかという部分について賛否両論となっていました。
まとめ
訴訟の内容は、『ウマ娘』の育成システムがパワプロやときめきメモリアルの育成要素に類似性があるという著作権侵害によるものでした。
コナミ側がどの部分に対して著作権侵害に当たるのか詳細を明かしていないことや、『ウマ娘』に対して差止請求を行っていることもあり、訴訟の結果に注目が集まっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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