イーサリアムはビットコインに続いて登場した仮想通貨で、ビットコインと同じくブロックチェーン技術を基にした分散型の通貨システムです。
ただし、イーサリアムの最大の特性は、通貨システム以上の機能を持つことです。
今回はイーサリアムの特徴や使用用途について調査しました。
アイキャッチ画像出典元:https://coin.z.com/jp/corp/information/eth/
イーサリアムとは?
イーサリアムは、ブロックチェーン技術を基盤とした分散型のプラットフォームで、スマートコントラクトと呼ばれる自動実行契約をサポートしています。
ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、その主な目的はデジタルなお金として機能することです。
つまり、ビットコインは価値の保存手段(貯蓄)、価値の交換手段(取引)、価値の計測手段(価格表示)として機能します。
このため、ビットコインは伝統的な通貨の電子版と考えることができます。
一方、イーサリアムはビットコインの持つ「分散型」、「改ざん困難」、「信頼性」などの特性を生かしつつ、それに「プログラム可能」という要素を加えています。
イーサリアムの目的は、スマートコントラクトと呼ばれる自動化された契約を実行するプラットフォームを提供することです。
イーサリアムのネイティブな暗号通貨は「Ether(ETH)」と呼ばれ、主にネットワークでの取引手数料の支払いやスマートコントラクトの実行に使用されます。
例えば、友達と賭け事をしたとします。
「もし明日雨が降ったら、私が君に1000円払う。
でも、雨が降らなかったら、君が私に1000円払う」という契約を作るとします。
これをスマートコントラクトにプログラムすると、天気が雨だったら自動的にあなたから友達へ1000円が移動し、雨が降らなかったら友達からあなたへ1000円が移動します。
これが全て自動的に行われ、誰もがその契約が公正に行われていることを確認できます。
仮想通貨でも仕組みが違うんですね。
自動プログラムって便利ですね。
進化したイーサリアム
今年イーサリアムは「マージ」という大型アップデートを実行しました。
これは、計算問題を解くという「マイニング」から、持っているイーサリアムの量に基づく新しいシステムへと移行しました。
これをシンプルに言えば、イーサリアムのセキュリティを保つために、多くのイーサリアムを持っている人ほど、システムの運営に関与する権利が増えたということです。
これにより、エネルギー消費が大幅に削減され、環境負荷も軽減されました。
2023年にはじめて行われたイーサリアムの開発者会議では、今後の大型アップデートについて話し合われました。
その中で、「上海ハードフォーク」と「カンクンハードフォーク」という2つの大きなアップデートが提案されました。
「上海ハードフォーク」では、32ETHを保有しているイーサリアムのユーザーが、自分の報酬やイーサリアムを出し入れできるようにするという提案がありました。
これにより、ユーザーは自分のイーサリアムをより自由に管理できるようになります。
その次に予定されている「カンクンハードフォーク」では、イーサリアムの性能を向上させるという目標があります。
より多くの取引を効率的に処理できるようにするための技術的な改善が含まれます。
イーサリアムがさらに進化し、次世代のブロックチェーン技術をリードするためのステップとなります。
さらに普及が加速するかもしれませんね。
まだまだ進化してるんですね。
イーサリアムの使用用途
イーサリアムは仮想通貨としての利用だけでなく、その技術基盤としても様々な用途があります。
スマートコントラクト
最大の特徴の一つであるスマートコントラクトは、プログラムにより自動化された契約です。
これは、信頼性の高い取引を可能にし、第三者を必要とせずに契約を実行できます。
例えば、保険や不動産取引、供給チェーン管理などに利用されます。
分散型アプリケーション(DApps:ダップス)
分散型アプリケーション(DApps)のプラットフォームとしても利用されています。
これらのアプリケーションは、中央集権的なサーバーではなく、イーサリアムのブロックチェーン上で動作します。
これにより、システムの透明性とセキュリティが向上します。
ゲームや金融サービス、ソーシャルネットワークなど、さまざまな分野でDAppsが開発・利用されています。
分散型金融(DeFi)
分散型金融は、伝統的な銀行や金融機関を介さずに金融取引を可能にする新たな形の金融システムです。
これにより、利息を得るための貸出、借入、保険、取引などが可能になります。
非代替性トークン(NFT)
NFTは、デジタルアートやコレクティブアイテムなど、ユニークなデジタルアセットを表現するために利用されます。
NFTは、所有権をブロックチェーン上に永続的に記録し、それを証明することができます。
以上のように、イーサリアムは多様な用途で利用されており、仮想通貨としての利用だけでなく、新たな技術基盤としての役割も果たしています。
NFTにも使われているんですね。
契約や銀行としての用途でも使えるんですね。
まとめ
デジタル通貨以上のもので、新しいアプリケーションを作るためのツールとしても使われているイーサリアム。
さらに今年はアップデートもあり進化しています。
イーサリアム通して新しいサービスがこれからも生まれるかもしれません。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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