吸引力が持続する掃除機や羽根のない扇風機で有名な「ダイソン」が2023年5月23日に空気清浄機を搭載したワイヤレスヘッドホン「Dyson Zone(ダイソンゾーン)」を発売開始しました。
ダイソン初のウェアラブル空気清浄ヘッドホンは開発に6年の歳月を費やしたと言われています。
今回はダイソンの空気清浄ヘッドホンの機能と開発背景、体験会で実際に手にした人の意見・要望をまとめました。
(アイキャッチ画像出典元:https://amass.jp/166913/)
コンセプトは「どこにいても、澄んだ空気と澄んだ音」
Dyson Zoneはハウスダスト、粒子状物質、有害なガスなどの空気中の汚染物質を除去することに加え、高度なノイズキャンセリング機能と高品質な音響システムで、騒音を遮断します。
海外発表されたとき、ヘッドホン+シールドという独特の見た目でも話題となりました。
耳当て部分にあるコンプレッサー(圧縮機)が空気を取り込み、フィルターで浄化、鼻や口のシールドに送られる仕組みです。
都市の大気汚染に対応するフィルターシステムを兼ね備えていて、花粉やウィルスを捕集できることで注目が集まっています。
価格は10万以上で空気清浄+音楽再生で最大4時間使用可能
価格は直販サイトで以下の通りです。
- 通常モデル「Dyson Zone」は121,000円
- ケースなどの付属品が充実した「Dyson Zone Absolute」は137,400円
バッテリーについては以下の通りです。
- 音楽再生のみで最大50時間
- 空気清浄+音楽再生で最大4時間
- 充電時間は3時間
やはり空気清浄機能が付いているだけあって高いよね
快適に街中を歩けると思えばお得かも!?
大気汚染が進んでいるという結果から開発された
ダイソンは現在も創業者であるジェームズ・ダイソン氏と息子のジェイク・ダイソン氏の2人がチーフ・エンジニアとして率いる家族経営のエンジニアリングカンパニーです。
息子のジェイク・ダイソン氏は新製品発表イベントで以下のように語っています。
製品への深い理解と品質へのこだわりを持つ日本の消費者の要求に応えるために技術開発することは、世界の消費者にとっても大きな価値がある。
引用元:「ダイソン日本法人25周年記念 プレスカンファレンス」
ジェイク氏がダイソンのチーフエンジニアとなる道を選んだのは父と日本へのリスペクトからでした。
工業デザインを学ぶ過程で、世界中の博物館に日本でデザインされた製品が所蔵され常に大きな影響を与えてきたことに感化されたと言います。
ダイソンの持つ技術はすべて研究開発が基礎になっている。
商品のために技術を生み出すのではなく、まずは実験から始まる。
各種センサーの開発、デジタルモーター、固体バッテリー。
どれも実験しながら学び、そこから製品や具体的な機能につながるアイデアを生み出してきた。
引用元:「ダイソン日本法人25周年記念 プレスカンファレンス」
そしてDyson Zoneを開発するきっかけも、同様のプロセスから生まれました。
空気清浄機が普及して、世界中の都市の空気汚染状況が見えてきた。
そこで我々は、空気質センサーを搭載したモバイルバッテリ内蔵バックパックを開発し、イギリスやオーストラリアの小学生などに提供して通学時に使ってもらったのです。
日本ではアスリートを起用し、日本中をランニングしてもらう企画も実施した。
そうした中で得られたのは、大気汚染が確実に進んでいるという事実だった。
引用元:「ダイソン日本法人25周年記念 プレスカンファレンス」
その後、研究開発していた騒音対策(ノイズキャンセリング)技術と組み合わせて開発したのがDyson Zoneです。
Dyson Zoneについての意見
Twitterより
ダイソンゾーン、、ちょっと興味ありけども重たそうだわね。。 #wbs
— くどぅ~ (@aquamarine0308) May 23, 2023
20XX年、人類の文明の高度化により大気汚染が深刻化、ついには呼吸補助器がないと呼吸すらままならない時代になった
なんて日がいつか来そうで、ダイソンゾーンはそんな時代になってからじゃないかな
— まーる@アニメ (@poipoiderpoipoi) May 23, 2023
ダイソンゾーン、めちゃくちゃ男心くすぐるデザインしてやがるな…くっそ高いけど…(だいたい13万くらいらしい)
— Re:にわか元帥/中山澪都 (@NWK_01x) December 15, 2022
手にした人の感想
ダイソンゾーン、マジで発売するぞ!すげぇ!!#dysonzone pic.twitter.com/MzYn2uUOM6
— セゴリータ三世 / SGRT3rd (@SGRT_the_3rd) May 23, 2023
- 音楽再生の操作がしやすい
- ハイレゾ対応ではないが、歪みのないクリアな音質
- ヘッドホン部分にぶ厚い緩衝材が3ヶ所配置されていて、頭にしっかりフィットする
- 装着性が良く、あまり重さを感じられない
- シールドと鼻や口元の間には意外と隙間があり肌に接触しないのが良い
- 12万円オーバーという価格はなかなか厳しい
- 今回のDyson Zoneを皮切りに今後もっと購入しやすい「マスク式空気清浄機」が出ることに期待
よくある質問
公式サイトでは、よくある質問としてQ&Aを公開しています。
Q:通話は可能ですか?
A:はい。
2つのマイクによるビームフォーミング技術とノイズキャンセリング技術により、使用者の声とノイズを分離。
クリアな音声通話が可能です。
Q:快適な装着感は、どのように設計したのですか?
A:世界中の人の頭や顔の形のデータをもとに、様々な顔の形に最適にフィットするように設計されています。
シールドとヘッドバンドは調整可能で、イヤークッションとヘッドバンドクッションの選択には多くの研究がされました。
Q:Bluetoothで接続できますか?
A:はい。
MyDyson™アプリに接続することで、空気環境データのトラッキング、オーディオ設定の切り替え、バッテリー残量の確認、フィルターの交換などが可能になります。
また、Bluetooth対応製品からSpotifyやApple musicなどのプラットフォームに接続し、そこからデバイスを通して音楽を再生することが可能です。
まとめ
コロナ禍でマスク生活になる前から、大気汚染に着目して研究開発をしてきたダイソンの空気清浄ヘッドホン。
もしかすると10年後、世界中で不織布マスクや通常のヘッドホンではなくこのような口元にシールドがあるタイプのヘッドホンを装着して街を歩いているかもしれません。
実際に体験した人の要望や意見を取り入れて、今後もっと購入しやすい空気清浄ヘッドホンが出ることを願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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