「ビリヤニ」はインドやバングラデシュなどで食べられている炊き込みごはんのことです。
インド料理店や、カレー専門店などでも見かけますが、どのような味か分からない方も多いのではないでしょうか。
今回はビリヤニの味や、自宅でも作れるアレンジレシピを紹介します。
(アイキャッチ出展元:https://www.olive-hitomawashi.com/column/2021/01/post-13156.html)
ビリヤニとはインド式炊き込みご飯
ビリヤニは、インドを中心とした南アジアのムスリム圏で食べられる料理です。
スパイスや肉類と一緒に炊き込んで作ります。
日本の「松茸ごはん」スペインの「パエリア」と並び、世界三大炊き込みご飯とされています。
古くは宮廷料理として食べられており、今でも現地では結婚式や誕生日など、おめでたい席で提供されることが多いようです。
ビリヤニの発祥は諸説ありますが、ペルシャ帝国(現在のイラン)がイスラム教の普及とともに南アジアに侵略し、インドでムガル帝国時代に発展を遂げた食べ物だとされている説が有力です。
ビリヤニの定義
ビリヤニの歴史は古く、実はインドでも明確なビリヤニの定義はありません。
しかし、「日本ビリヤニ協会」では、以下の条件を満たすものをビリヤニと定義しています。
- インドの高級米「バスマティ」を使用していること
- フライパンで炒めておらず、「パッキ、カッチ、生米(ヒンドゥー式)」のいずれかの作り方を用いていること。
- 2種類以上のスパイスを使用していること
- お肉を使用する際は、豚肉以外とすること
「バスマティ」とは、細長いインディカ米の一種で、香り高いことが特徴です。
先ほど、「炊き込みごはん」という紹介をしていますが、実際には蒸しあげる作り方が一般的です。
また、イスラム教徒が多くいる国で食べられていることから、宗教上禁止されている豚肉を使用せず、鶏肉や羊肉を使うことが一般的です。
ビリヤニの作り方の種類
ビリヤニの作り方には下記の3種類があります。
パッキ
パッキとは、カレーソースの上に米を重ね、またその上にカレーソースを重ね・・・と段々にしきつめ、一緒に蒸しあげる作り方です。
カッチ
こちらの作り方では、ヨーグルトを使用します。
お肉をスパイスとヨーグルトなどでマリネし、1晩浸けておきます。マリネしたお肉を鍋底に敷き、その上に半分炊いたお米を乗せて1時間ほど火にかけ作ります。
ビリヤニで有名な都市であるハイデラバードでは、こちらの方法で作られます。
生米式
南インドのタミルナード州で主に作られる作り方です。
水分の多いカレーに生米を投入し、一緒に炊き込んで作ります。
簡単ビリヤニの作り方
作り方を見ると、かなり手が込んでいることが分かります。
本格的にビリヤニを作ろうとすると、「バスマティ」やたくさんのスパイスなど専門的な材料も多いので結構大変そうです。
しかし、お家でもビリヤニを簡単に作れる方法がありますのでご紹介します。
炊飯器で簡単ビリヤニ
材料(4人分)
- 米 2合(360ml)
- 鶏もも肉(大) 1枚(約360g)
- 玉ねぎ 1個
- ニンニク 1かけ
- しょうが 1かけ
- ターメリック(S&B スパイス&ハーブ ターメリック) 小さじ1
- 塩 少々
- コショウ 少々
- サラダ油 大さじ1
煮汁
- プレーンヨーグルト 1/2カップ
- トマトペースト 大さじ1
- S&B スパイス&ハーブ ターメリック 小さじ1
- 塩 小さじ2/3
- こしょう 少々
- 水 360ml
手順
- 玉ねぎを薄切りに切る
- 鶏肉を一口大に切る
- 塩、コショウをもみ込む
- ニンニク、ショウガをすりおろす
- 米を洗ってザルに上げ、15分ほどおく
- フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、玉ねぎを入れて、焦がさないように12~13分炒める
- 玉ねぎが薄茶色になったら、ニンニク、ショウガを加えて軽く炒め、鶏肉を炒める
- 2分ほどして色が変わったら、ターメリックを加え、全体に香りが立ってきたら火を止める
- 炊飯器の内釜に米、煮汁の材料を入れて軽く混ぜ、8をのせて炊く
- 炊きあがったら、さっくりと混ぜ合わせ、器に盛る
これならスーパーの材料で揃いそう。
さらに簡単なビリヤニの素
スパイスがあらかじめ用意されている「ビリヤニキット」も販売されています。
こちらを使えば、簡単に本格的な味を楽しむことができますね。
まとめ
今回は、ビリヤニの味や作り方を紹介しました。
インド料理屋さんで注文して味わったり、お家で作ってぜひ楽しんでみてください。
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