プロ野球「どうなる人的補償とルーキー」拒否したら引退?

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プロ野球界で人気・実力ともにトップクラスの選手の移籍があると、その代わりに人的補償となる選手は誰なのか、いつも注目されて話題となっています。

今回も西武ライオンズは主力選手が抜けた代わりを人的補償で獲得していますが、実際どのような制度なのか気になります。

今回は人的補償制度はどのようなものなのか、拒否できるのかなどを調査しました。

目次

プロ野球12球団

プロ野球はセントラルリーグ(セ・リーグ)とパシフィックリーグ(パ・リーグ)に分かれています。

各リーグ6球団ずつ全12球団がレギュラー・シーズン143試合、日本一を目指して戦うのです。

ルーキーとは

ルーキーとはそのチームに入団して1年目の選手の事をさします。

基本的にはプロに初めてなった選手は高卒・大卒・社会人野球などの経歴は問わず、入団1年目の選手はすべて「ルーキー」です。

「去年」の秋のドラフトで指名された選手は「今年」のルーキーとなり、今季のドラフトで獲得した選手は「来季のルーキー」となります。

人的補償とは

一定期間チームでプレーした選手が、他の球団と自由に交渉ができ、移籍できるフリーエージェント(FA)権を行使する事ができます。

人的補償とはFA移籍をする選手を獲得した球団が譲渡する球団に対して金銭または選手1名を見返りとして移籍させる制度です。

FAとトレードの違い

FA

自由に全球団と契約交渉ができる「選手の権利」

「国内FA」と「海外FA」があります。

トレード

球団同士が合意して決める「球団の権利」

選手の意向は反映されません。

人的補償の採用条件

以下の選手以外から人的補償で指名できる選手を指名します。

  • 移籍先球団がプロテクト(保護)した28人の選手
  • FA権取得により外国人枠の適用外になった選手を含む外国人選手
  • 直近のドラフトで獲得した新人選手
  • 育成契約選手

人的補償が必要な理由

条件にあった選手を獲得した球団側が戦力を強化し、一方的な戦力低下を防ぐ為に金銭または人的補償が必要です。

成功例

所属球団でなかなか試合に出場機会がない選手が、人的補償において他球団へ移籍したあとに才能が開花することがあります。

急な移籍や環境の変化に戸惑う中で、2020年に鈴木大地の人的補償で楽天からロッテに移籍した小野郁が3年連続40試合以上に登板し、セットアッパーとして素質を開花させました。

与える影響は?

球団の資金力の差異があったりFA権を取得した選手がよりよい条件を求めて移籍を考える事も否めません。

国内FA権を取得するためには高卒で最短で8年、大学・社会人卒は最短7年を要します。

せっかく手にした権利にもかかわらず、人的補償を気にして宣言をためらう選手もいます。

球団に与える影響

「選手契約の譲渡」ではなく「獲得」という表現になり、人的補償で移籍した選手は旧球団との契約していた年俸の額は維持されるという考え方です。

資金力に影響を与える可能性もみえてきます。

選手に与える影響

基本的に人的補償に拒否権は存在しません。

スター選手や実績のある選手をプロテクト(保護)することが多いので、若い選手を人的補償で流出することが多くあります。

人的補償を拒否した場合、「資格停止選手」となります。

資格停止選手にとなってしまうと、公式戦やオープン戦にも出場できず、移籍する事もできません。

まとめ

入団から今日まで実績を出してきた選手に対して他球団への移籍という形で、まだまだ活躍している姿をみられることにファンはとてもうれしく思います。

しかし、その反面選手本人の意志とは別に人的補償の対象になる選手には拒否権もなく移籍してしまうこともあります。

ファンにとってはとてもショックですし、球団を応援するのか選手個人を応援するのか複雑な心境です。

野球を愛する者としては選手には長く現役で試合に出る姿を見せてもらいたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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