よく分からず、とりあえずオンにしている人も多い車のacスイッチですが、常にオンにしているのは良くないと聞いたこともあります。
実際のところはどうなのか調査したところ、状況に応じて切り替えた方が良いということが分かりました。
今回は車のacはつけっぱなしで大丈夫なのか?acの役割と燃費やバッテリーとの関係を調査しました。
(アイキャッチ画像出典元:https://www.teranishimotors.jp/entry/20201115/1605401678)
acの役割
acはエアコンディショナーの略で、車の場合暖房機能は無く、オンにするとコンプレッサーが作動し、冷房・除湿を行い、オフにするとコンプレッサーが作動しないので冷風は出ず送風になります。
風量や温度、吹き出し口を手動で調節するマニュアルエアコンと、温度設定に応じて自動調節するオートエアコンがあり、通常の空調と併用して車内の温度を調整します。
除湿の働きもあり、夏場だけでなく冬場や雨天時に窓の曇り取りとしても活用できます。
暖房はエンジン冷却水の熱を利用しているため、acをオフにしていても暖房は機能しますが、冷却水が温まっていないうちはいくらエアコンの設定温度を上げても暖かくなりません。
花粉や粉塵を除去するフィルターが備えられたものも多くなり、マイナスイオンを発生したり前後左右席別々に温度調節できるものもあります。
acは除湿してくれるから窓の曇り取りとしても使えるんだね。
除湿しすぎると冬場はお肌が乾燥するわね。
acと燃費やバッテリーとの関係
acをつけると燃費は悪くなる
エンジン出力を使ってコンプレッサーを作動させるため、5〜10馬力程度ロスして燃費が10%以上悪化します。
特に軽自動車などでノンターボ車は坂道を登れなくなってしまうこともあります。
ハイブリッド車の場合は、下記の2タイプがあります。
- エンジンの回転を利用してコンプレッサーを回すタイプ
- モーターでコンプレッサーを回すタイプ
エンジンの回転を利用してコンプレッサーを回すタイプでは、通常のエンジン車と同様に燃費が悪化します。
一方、モーターでコンプレッサーを回すタイプでは、エンジン出力を使わない分、燃費の悪化を抑えられるといわれています。
acをつけるとバッテリーが上がりやすい
バッテリーが上がるのは「消費電力>発電量」となったときです。
冬にバッテリーが上がりやすいのは、寒さで電圧低下(性能低下)を起こしやすいからです。
消費電力が大きいカーエアコンやその他の機器を稼働させた際に、消費電力が発電量を上回ってしまうと、バッテリーが上がってしまいます。
エアコンは消費電力が大きい機器で、エンジンの回転をオルタネーターという機械で電気に変換して発電しているのですが、回転数が低くなるとそれだけ発電量も減ります。
通常の走行時は、発電量がエアコンの消費電力を下回ることはまずありませんが、渋滞時は注意が必要です。
渋滞中はアイドリング時間が長くなるためエンジンの回転数が下がり、オルタネーターの発電量も減ります。
発電量が消費電力に追いつかなくなると、不足分はバッテリーから供給するためバッテリーへの負荷が大きくなるのです。
風量が大きくなるにつれて消費電力も増えていきます。
したがって、大きな風量で長時間使用することもバッテリー上がりの原因になります。
acをつけると燃費が悪くなるんだね。
渋滞時はバッテリーが上がらないように注意しなくちゃね。
まとめ
今回は車のacはつけっぱなしで大丈夫なのか?acの役割と燃費やバッテリーとの関係を調査しました。
エアコンをつけっぱなしでも大きな問題はないですが、燃費が悪化したりバッテリーの寿命を縮めることもありますので、暖房時は曇りを取る時だけオンにするなど状況に応じて切り替える方がよいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント