自動車運転免許を取得している人なら一度は聞いたことのある言葉「ハイドロプレーニング現象」は教習所で必ず教わる項目です。
「ハイドロプレーニング現象」とともにもう一つ教わるのが「スタンディングウェーブ現象」です。
一緒に教わるのでどちらがどちらだったのか思い出せない人もいるかと思いますので解説します。
(アイキャッチ画像出典元 :https://atsugichuoh.co.jp/)
ハイドロプレーニング現象とは
ハイドロプレーニング現象とは、雨天走行時にタイヤと路面との間に水の膜ができる現象のことをいいます。
この水の膜によって、タイヤと路面の間の摩擦力が失われ、ハンドルやブレーキが効かなくなる現象をいいます。
ハイドロプレーニング現象が起こりやすい条件
- 雨量が多い
- 道路の水たまりが多い
- 速度が高い
- タイヤの空気圧が低い
ハイドロプレーニング現象が起こると現れる症状
- ハンドルが効かなくなる
- ブレーキが効かなくなる
- 車がコントロールできなくなる
ハイドロプレーニング現象の対処方法
- ハンドルを切ったり、ブレーキを踏んだりしない
- タイヤが接地し、コントロールが回復するのを待つ
- アクセルやブレーキから足を離す
ハイドロプレーニング現象を防止するには、雨天時・大雨の後などで水たまりができているときは、高速での運転をしないように心がけましょう。
雨天時に時速約80㎞を超えて走行するとハイドロプレーニング現象が起きやすくなるといわれています。
交通量が激しいなどの理由でわだちができている道路は水が溜まりやすいので、わだちを避けて運転しましょう。
スタンディングウェーブ現象とは
スタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が低い状態で高速走行を行った際にタイヤの接地面後方が波状に変形する現象です。
タイヤは、常に車両重量分の負荷がかかっており、少し潰れた状態にあります。
スタンディングウェーブ現象が起こりやすい条件
- タイヤの空気圧が不足している
- 荷物を積みすぎて車載重量が重くなっている
- 高速走行している
- タイヤに傷やひび割れがある
スタンディングウェーブ現象が起こると現れる症状
- 走行中にハンドルが重たくなる
- 車体がぶれやすくなる
- 最悪の場合、タイヤがバースト(破裂)する
スタンディングウェーブ現象の対処方法
- 安全な場所に車を停める
- タイヤの空気圧や傷・ひび割れを確認する
- スペアタイヤに交換する
対処に困ったら無理せずロードサービスを呼ぶか、カーショップやタイヤ専門店に相談しましょう。
スタンディングウェーブ現象を防止するには、運転中に自覚症状が現れにくいため普段から適正な空気圧を維持することが重要です。
空気圧は車両の取扱説明書に記載されている適正値を守るようにし、荷物を積む際には車両重量に応じて空気圧を調整しましょう。
高速道路を利用する前にガソリンスタンドなどで空気圧を見てもらうのもおすすめです。
どちらともタイヤに関する現象だ
雨天で起きるのがハイドロプレーニング現象なのね
まとめ
ハイドロプレーニング現象とスタンディングウェーブ現象は、いずれもタイヤのトラブルで、交通事故の原因にもなる危険な現象です。
ハイドロプレーニング現象は、濡れた路面を高速で走行した際にタイヤと路面の間に水膜ができてタイヤが浮いた状態になる現象です。
スタンディングウェーブ現象は、タイヤの空気圧が不足した状態で高速走行した際に、タイヤが波打つように変形する現象です。
雨天時や高速走行する際にはタイヤに傷やひび割れがないか、またタイヤの空気圧は適正に保たれているか、点検をして安全な運転を心がけてください。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
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