井村屋のあずきバーといえば、昔からあるぜんざいがそのまま凍ったようなアイスです。
度々その硬さが話題となりますが、実はあずきバーが硬いのにはきちんとした理由がありました。
今回は、50年続くあずきバーの歴史やこだわり、硬さの理由について調査しました!
(アイキャッチ画像出典元:https://mognavi.jp/food/462802)
あずきバーの概要
2023年現在のあずきバーは1本65ml、熱量は112キロカロリー、希望小売価格は税抜80円です。
そんなあずきバーの歴史は以下の通りです。
開発背景
- 1972年頃、三重県松坂市にある羊羹屋を継いだ井村二郎が、開発担当者に「ぜんざいをそのまま凍らせたらどうだ」と提案したのが開発の背景。
- 餡の需要が落ち込む夏に餡菓子の販売を促進したいという意図があった。
- 1973年に1本30円で発売され、発売直後からヒット商品となった。
世代を超えた国民的商品へ
あずきバーは現在日本全国のスーパーの約9割で取扱いがあり、氷菓ジャンルの人気ランキングで常に上位にランクインする等、世代を超えた人気商品となっています。
50年もの間売れ続けた理由は、世間の嗜好の変化に柔軟に対応したことにあると言えます。
実はあずきバーのメインターゲットは40-50代の女性だそうで、健康や美容に敏感な世代です。
原材料や製法は守りつつ、発売当初に比べると3‐4程甘さを控えめにしたことが、多くのファンから支持を得続ける理由でしょう。
実際に、2021年時点の購買層は箱入りタイプが60-70代、1本売りは40-50代となっていて、狙い通りと言えます。
そして2021年度の年間売上げはなんと3億本を突破しました。
企業努力を絶やさなかったから、今も変わらず売れ続けているんだね!
こだわり
- あずきバー1本で約100粒のあずきが入っている
- 仕上がりの品質を一定にする為、あずきの形や大きさを揃える
- 砂糖を入れるタイミングが一番難しく、職人技が不可欠
- あずきは炊き方で大きく味が変わってしまう為、手作業で行っている
長年あずきを扱ってきた井村屋だからこその技術ね
硬さの理由
あずきバーの外箱の側面には「固く凍っているため、歯を痛めないようにご注意ください」と注意書きがあります。
2015年には刃物で有名な岐阜県関市のふるさと納税の返礼品に選ばれました。
あずきバーと日本刀の「かたさ」繋がりで、SNS上での交流がきっかけとなり実現したものです。
あずきバーは硬いというイメージが定着していますが、その理由は井村屋が以下の通り明かしています。
- 通常のアイスクリームで使用される、乳化剤や安定剤(口当たりを良くする)を使っていない
- 乳固形分(空気を含みやすく凍っても硬くなりにくい)が入っていない
- シンプルな素材をぎっしり詰め込む為、空気の含有量が少ない
原材料は、あずき・砂糖・コーンスターチ・塩・水あめだけで、アイスが柔らかくなる添加物は含まれていません。
また、1本に100粒ものあずきがぎっしりと隙間なく詰まっている為、硬度が増しているのです。
あずきバーの硬さの理由は、美味しさを追求した結果というわけです。
超かんたん!アレンジレシピ
「あずきバーが硬すぎる!」という人には、アレンジして食べるのもオススメです。
あずきバーぜんざい
あずきバー2本をスティックつきのままマグカップに入れて、レンジで600W2分加熱し、スティックで軽くかき混ぜたら完成です。
あずきトースト
- 厚めの食パンに十字の切り込みを入れトーストします。
- あずきバーをスティックのまま耐熱容器に入れ、レンジで600W1分20秒加熱して溶かします。
- トーストしたパンに溶かしたあずきバーをかけ、最後にバターを乗せて完成です。
あずきバーホットミルク
- マグカップに牛乳100mlとあずきバー1本をスティック付きのまま入れ、レンジで600W1分20秒加熱します。
- 一度取り出して追加で20秒加熱したら完成です。
- お好みできなこを振ると香ばしさが加わります。
まとめ
今回はあずきバーの歴史や硬さの理由について調査しました。
- 通常のアイスクリームとは違い、添加物が含まれていない
- 1本に100粒のあずきが詰め込まれている
美味しさを追求した結果として、あずきバーは硬いままで50年間売れ続けていることが分かりました。
寒い時季には、簡単にできるアレンジレシピも試してみたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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