「サイゼリヤ」はLINEリサーチの調査で最も好きなファミリーレストランの1位に輝いています。
コロナ禍から順調な回復を見せているサイゼリヤですが、ちょっとやばい話や勝ち戦略について調べました。
この記事を読めば、サイゼリヤが今後も強い理由がわかり、またサイゼリヤに行きたくなります。
(アイキャッチ出典元:https://somekenblog.net)
サイゼリヤのヤバい話はアナログ接客でいまだに紙オーダー

(画像出典元:http://ikuchan19.xsrv.jp)

この頃外食ではタッチパネル注文が増えているね。

サイゼリヤの「紙オーダー」はアナログだよね。
サイゼリヤでは、「タッチパネル対応」はしないと明言しています。
その理由として堀埜一成元社長は、IT mediaビジネスオンラインの取材で、以下のように話しています。
当社はすでに成熟期に入っており、来店客のほとんどはリピーター。このフェーズ(段階)ではカスタマーインティマシー(顧客親密性)が重要になる。ファストフード店とは違い、サイゼリヤは注文を聞く、料理を運ぶ、皿を片付けるなどを接客スタッフが行うフルサービスのレストラン。接客の部分は省けない
2020年7月から、コロナ禍で、感染予防策として導入したのは、「紙オーダー」でした。
この戦略には、5つのメリットがあります。
- オーダーの待ち時間が減る
- オーダーミスが減る
- オペレーションの効率化
- 顧客親密性の維持
- 感染予防効果
他の企業が非対面型オーダーを導入している中、サイゼリヤは接客によって、店舗の雰囲気や居心地のよさを作り、リピーターを多く獲得しています。
値上げしない サイゼリヤ
外食では仕入価格、人件費、光熱費、輸送費の高騰で値上げが続いています。
ところが、サイゼリヤでは、2020年7月に50円単位に価格改定を行って以降、値上げをしていません(2023年2月現在)。
この価格改定では、値上げもありましたが、値下げもありました。
- ミラノ風ドリア 299円 → 300円(1円値上げ)
- プチフォカッチャ 139円 → 150円(11円値上げ)
- ライス 169円 → 150円(19円値下げ)

- 端数を無くすことで釣銭ミスがなくなる
- 感染予防
- 会計時間の減少
- 個別会計の減少
- 客単価の上昇
端数を無くしたことで、計算しやすくなり、個別会計が減ったり、1000円を目指す客が増え、客単価が上がりました。
外食チェーン全体が値上げしている中、価格据え置きのサイゼリヤの需要は増え、多くのリピーターを獲得しています。
キャッシュレス導入が遅かったサイゼリヤ
2019年消費増税に合わせて、政府がキャッシュレス還元事業を開始する中、国内1100店舗の8割が導入を見送りました。
2021年4月には、キャッシュレス対応になりましたが、渋っていたのには、理由があります。
- 国内1100店舗への導入コストの捻出
- 決済手数料(2~4%)上乗せ分の大幅な売上増
- 前例が少ないため、他社の動向を注視
- ハードもソフトも開発スピードが速いため時期をみる
まとめ
サイゼリヤの戦略は、一見すると、逆張りに見えます。
しかし、自社のビジネスモデルや立ち位置を理解したうえで意思決定しているところに強みがあります。
DX化は、必要ですが、その前にやること、何に投資するのか。
1つやるだけでたくさんのメリットがあることをやる
サイゼリヤの今後の戦略にも注目したいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント