中国製EV車が売れる理由は社会意識・消費者意識の変化だけではない!

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新型コロナの世界的大流行や半導体不足にも関わらず、2021年は電気自動車(EV)の年間販売台数が675万台に達し、前年比で2倍を超えました。

世界中で注目を集めるEVですが、近年中国製のEVが急速に売れ始めています。

今回は、中国製のEVが売れ始めている理由を調査しました。

(アイキャッチ画像元:https://kurukura.jp/car/2021-0813-60.html)

中国製のEVとPHEV車の販売台数が世界全体の半分強を占めている

(画像元:https://dempa-digital.com/article/345824)

近年、地球温暖化や大気汚染などの観点から、ガソリン車をEVに変える取り組みがSDGsの一環で行われています。

その結果、EVの市場が年々増加しています。

富士経済によれば、30年にEVのウエートが内燃車を上回り、35年には乗用車の主役が内燃車からEVに移行、新車販売台数の6割近くがEVになると予測されています。

トヨタもEVに移行することを表明しているから、日本にも電気自動車がどんどん普及してくるな

このように、市場が急成長しているEV市場ですが、中国は340万台と世界の半分を占めています

2020年にトップを一度譲った欧州マーケットを大きく上回り、中国市場が世界をけん引する形となっています。

中国の成長速度はやばいな。。。

世界のEV市場を席捲できた背景は「大型路線バス電動化」

中国が世界のEV市場を席捲できた背景には、中国政府の大型路線バス電動化があります。

バスの電動化を推進した理由は、急速な経済拡大にともない、都市部での大気汚染問題が深刻化したことにあります。

中国での大気汚染の原因は、主に次の三つが挙げられます。

1. 中・小型の石炭火力発電所の大型石炭火力発電所への統合
2. 家庭用の煉炭(れんたん)を使った家の暖房
3. ディーゼル自動車の排ガス問題

3番目の問題を解決するためにバスの電動化を中国政府が推し進めたと考えれらます。

急速にEV市場が成長したのはコロナの影響だった!

画像元:https://fujitsu.recruiting.jp.fujitsu.com/project/covid19-measures/

実は、EVが開発されていた当初は、航続距離の問題、バッテリー発火事故に対する不安などもあり、ガソリン車もEVも売れないというのが、コロナ前の中国における車市場でした。

また、ガソリン車は気ままなドライブが楽しめますが、EVでは充電ステーションが少ないことからライブルートをある程度決めておかないと、バッテリー切れで立ち往生するという問題もあります。

このような問題を抱えるEVが急激に成長したのはコロナ禍による消費者の意識とライフスタイルが変化したことにありました。

新型コロナの影響によって、長距離移動は制限がかけられ続けられている一方、フィールドアスレチック施設やスポーツアクティビティ施設などの近隣の観光施設を訪れる頻度が増えました。

近隣の観光施設であれば、近距離移動であるため、EVの航続距離の問題はあまり考える必要がなくなり、EVの欠点が打ち消されました。

これに加えて、上汽通用五菱の「宏光MINI EV(ホングワンミニ EV)」がカタログ航続距離は約120kmと短い一方、2.88万元(約48万円)という価格であるため、多くの若者に歓迎されていることが中国製EVが売れている一つの要因です。

最近では「クルマの玩具化」が起きていおり、外装、内装はシンプルだが、デザインレベルは高いため、大胆な改造がちょっとしたブームになっている。

例えば、アニメキャラクターをあしらったいわゆる「痛車」や、六輪車に改造した宏光MINI EVが、SNSやTikTokに大量に公開されており、大きな反響を呼んでいます。

(画像元:https://twitter.com/IKEGAMI_ARRI/status/1550809899407355905/photo/1)

ミニカーの改造と同じ感覚だな

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まとめ

EVが売れている背景には、SDGsや新型コロナウイルスによるライフスタイルや消費者意識の変化があります。

そのようなEV市場で、中国製のEVが売れている理由は2つあります。

1. 価格が安い
2. 車の改造が容易であり、乗車以外の楽しさを提供している

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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