コンビニやスーパーの駐車場などで、隣接した住宅に対して排気ガスや排気音が迷惑にならないようにという配慮のため「前向き駐車をお願いします。」という看板を見かけることがあります。
「前進して駐車すればいいだけだから簡単」と思っている方もいるかもしれませんが、前向き駐車は意外に駐車するのが難しいです。
今回は前向き駐車が難しい理由と、上手に駐車するコツを調査しました。
(アイキャッチ画像出典元:https://with.sonysonpo.co.jp/wisdom/drive/detail_236173.html)
前向き駐車が難しい理由は内輪差と外輪差
前向き駐車を「バックして前を向けて停める」と勘違いしている方もいますが、正しくは「車の前方から駐車スペースに入れて止める」です。
前向き駐車は駐車する時も難しいですが、実は出る時も難しいんです。
駐車する時は内輪差に注意
前向き駐車が難しい理由は内輪差にあります。
前進しながら曲がる場合は、この内輪差の影響で前輪よりも後輪が内側を通過することになりますので、狭い車路から直角に位置するスペースに前向き駐車しようとすると、隣に駐車している車に後方側面が接触しやすくなります。
また、車の前方も見えにくいため接触しやすい箇所です。
出る時は外輪差に注意
出る時の難しい理由は後退時の外輪差です。
特に混雑時の狭い駐車場では、後退時にハンドルを切った時に車の前方が外側にふくらむため隣の車に接触しやすくなります。
また、後方を走っている車や歩行者との接触事故も多いので注意が必要です。
ホイールベースが長いほど内輪差も外輪差も大きくなります。
サイドミラーや目視で周りの状況をよく確認するのが大切だね。
バックで出る時は見えづらいから気をつけないといけないわね。
前向き駐車のコツ
駐車時のコツ
写真の様に、左側に止めようとする場合は右側に目一杯寄ってから駐車枠に入るとスムーズに駐車出来ます。
車は小回りが利かないので、限られたスペースに入れるには大回りすることが重要です。
車の前方外側が隣の車にぶつかりそうになった場合は、一旦ハンドルを逆に切って、ゆっくりバックをしましょう。
前が回るくらいバックが出来ればOKです。
一方で車の前方内側がぶつかりそうになった場合は、小回りに入りすぎたことが想定されます。
ハンドルはそのままでバックし、大回りする様にやり直しましょう。
出る時のコツ
運転席が駐車枠から出るくらいまではまっすぐバックし、ハンドルを回します。
すると、外側に車体がせり出てくるので、ある程度スペースが出来たらハンドルを反対側に回して前進をします。
隣の車との間隔が狭い場合は、まず出て行く側に余裕が出来る様に前進・後進を繰り返して、幅寄せをする必要があります。
一方で、後ろのスペースが狭い場合は小回りで微調整しますが、場合によっては何度も前進・後進をして調整をしなければ出られない事もあります。
慌てずに運転するのも大切だね。
無理せず違う駐車場を探す方がいい時もあるわね。
まとめ
- 前向き駐車時は内輪差に注意
- バックで出る時は外輪差に注意
- 前向き駐車のコツは大回りすること
- バックで出る時のコツは運転席が駐車枠から出るくらいまでまっすぐバック、後方が狭い場合は何度も前進・後退をして調整
今回は前向き駐車が難しい理由と、上手に駐車するコツを調査しました。
簡単なようで意外に難しい前向き駐車、狭い駐車場などで大変そうだと感じたら無理せず他の駐車場を探したほうが良いかもしれませんね。
また、前向き駐車はバックで出てから前進しなくてはならないため、海外では盗難対策にもなるとのことで前向き駐車が多いそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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