2020年以降、新型コロナウィルス感染症の拡大防止策として急速に普及したテレワークですが、導入から数年経過し、問題点も見られるようになってきました。
せっかくテレワークができるのであれば上手く利用したいところですが、テレワークをしたくないと考える社員やさせたくない会社もあります。
テレワークができるのにしたくない・させたくないと考える理由について、テレワークのメリット・デメリットも含めご紹介します。
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テレワークとは
テレワークとは「ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」です。
インターネットを活用することで、場所や時間にとらわれずに働くことができます。
カフェやコワーキングスペースで働く場合も含まれるので、「在宅勤務」とは異なります。
「リモートワーク」との意味はほとんど変わりません。
ただ、「テレワーク」は日本では30年以上前から使われているのでリモートワークに比べると馴染みがある言葉と言えます。
テレワークのメリット
社員側

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- 時間の使い方に余裕ができる
- 育児や介護との両立が可能になる
- ストレスが減る
- 生産性が上がる
- 好きな場所に住める
- 服装が自由
社員にとっての最大のメリットは、ライフワークバランスが取りやすいことです。
通勤時間が無くなることで、個人の余暇時間が増やせたり、子育てや介護中であってもすぐに対応することができます。
一人で仕事をする為、他の社員に声をかけられることもなく仕事に集中でき、ストレスが減り生産性が上がる人が多いでしょう。
また、好きな場所で仕事ができるので、一時的に実家に帰ったり自分にとって環境や都合の良い場所で働くこともできます。
服装に規定がないため、オンライン会議などを除き、好きな服装で仕事ができます。
オフィスワークの為の服を購入する費用の節約にもなります。

通勤のストレスから解放された!

無駄な残業も減ったわ
会社側
- 組織全体の生産性が上がる
- 人材の定着と新たな人材の採用に繋がる
- コスト削減
- 災害時の事業継続
先ほどの社員側のメリットが理由となり、従業員満足度アップが見込めます。
そうなると「さらに成果を出したい」と考える社員が増え、一人ひとりの生産性が上がることで組織全体の生産性アップに繋がるでしょう。
育児や介護を理由に離職することも少なくなります。
またオフィスから自宅との距離が離れていても採用可能な為、今までできなかった地方での人材確保も実現できます。
今まで支給していた交通費もなくなり、オフィスの光熱費も削減されます。
災害が起きた場合には、帰宅難民が生じることやそれによって事業が継続できなくなるといった事態も防ぐことができます。
テレワークのデメリット
社員側

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- コミュニケーション不足になる
- オフィスとの環境の違い
- 負担する光熱費が増える
- 自己管理ができないと生産性が下がる
- 運動不足等の健康被害
同じ空間で働く仲間がいないということは、コミュニケーション不足になり、孤独を感じる場合もあります。
また、自宅でオフィスと同じような環境が整っているはずもなく、デスクや椅子、通信環境、子どもがいて集中する時間が足りない等場合によっては自宅の環境を整備しなくてはなりません。
光熱費も自宅で過ごす時間が増えるのでその分負担がかることになります。
テレワークは仕事とプライベートの境が無くなりがちなので、自己管理が大切です。
集中力が切れてだらだら過ごしたり休憩ばかりになってしまうと、生産性も下がってしまいます。
通勤しなくなることで運動量が減ったり、長時間座って作業していることで肩こり・腰痛・眼精疲労等の健康被害が深刻化しています。

気軽に声を掛ける相手がいなくて孤独を感じるんだ

テレワークのせいで電気代が高くなっているの
会社側
- 勤怠管理が難しい
- 報連相が疎かになる可能性がある
- セキュリティ管理の不安
- 新しいシステムの導入にコストがかかる
労働実態が見えづらいので、勤怠管理や評価のしにくさが最大のデメリットと言えます。
上司とも会話をする機会が減るので、お互いが社内にいたときよりも細やかな進捗確認をしにくく、報告が遅れたことでミスに繋がることもあるかもしれません。
自宅やカフェでのネットワーク環境で気を付けなければいけないのが情報漏洩です。
使用する端末のウイルス感染、外部のWi-Fi接続からの漏洩、通信内容の盗聴等のリスク対策が必要です。
これらの対策には全て新たなシステムの導入が必要なケースが多く、全社員に同じような環境を整えるにはかなりのコストがかかります。
テレワークしたくない理由は、テレワーク疲れ?
テレワーク疲れとは、全身の疲労感や目の疲れといった身体的なものと「なんとなく気が乗らない」といった精神的なストレスに分けられます。
働き方が変わったことで、生活スタイルも変化し気づかないうちに疲れがたまっているパターンも多いようです。
テレワーク疲れの原因
- 仕事とプライベートの切り替えが難しい
- 生活習慣の乱れ
- 長時間座ったまま作業することによる身体的な疲れ
- 家にいる家族に気を遣う
- 孤独を感じやすい
テレワーク疲れを感じやすい人
以下の項目に当てはまる人は特に注意が必要です。
- 責任感が強い、几帳面な性格
- 急ぎでない仕事でも残業して終わらせてしまう
- 慣れた手順ややり方を変えることに不安を感じる
- 仕事のミスで落ち込みやすい
解消方法

(画像出典元:https://www.photo-ac.com/#a_aid=61a488c73a095&a_bid=35660fdf)
帰宅時間がなくなった為、仕事に集中しすぎてしまいオーバーワークになってしまうこともあります。
就業時間内で仕事を終わらせて、栄養のある食事を摂り、睡眠サイクルを整えましょう。
休憩時間には軽くストレッチをしたり筋トレをする等、運動不足にならないよう心がけ、休日には仕事からなるべく距離を置いてリフレッシュして下さい。
まとめ
テレワークには出勤がなくなりライフワークバランスが取りやすい等のメリットもたくさんありますが、逆に自宅で仕事をすることで勤怠管理や評価がしにくい等のデメリットもあります。
社員にとっては、テレワーク疲れという、身体面・精神的で負荷がかかるケースもあります。
会社側が社員のテレワーク反対派の意見も取り入れつつ改善をしたり、オフィスワークとテレワークのハイブリット型の勤務にしたり、解決策は色々あります。
働き方もライフスタイルの多様化に柔軟に対応できるようになるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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