【不安解消】網膜剥離になっても治療(手術)で元通りに生活できる理由

網膜剥離
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私は網膜剥離(もうまくはくり)の手術を3回しましたが、初めてのときが一番不安でした。

「治るのかなぁ」

「目が見えなくなるのかなぁ」

「見えづらくなって、普段の生活ができなくなるのかなぁ」

不安がよぎり、診察中に震えてしまったことを覚えています。

でも、いまは目も見えて、ふつうの生活を送っています。

そのあとも、2回網膜剥離の手術をしていますが、かわらず普段通りの生活をしています。

網膜剥離は見えなくなるわけではなく、症状が出たときにすぐに病院に診せれば治る病気です。

今回はわたしの網膜剥離の実体験をお伝えして少しでもみなさんの不安を解消できればと思います。

1.手術までの過ごし方

まず手術までの過ごし方ですが、目をあまり動かさずに過ごしましょう。

はげしい運動などは絶対にやめてください。

それは穴が開いた網膜から涙が入り、まだはり付いている網膜がどんどんはがれて網膜剥離が進行してしまうからです。

まずは手術までは目を動かさないようにしましょう。

実際に網膜剥離の手術・入院から退院までの体験記がありますので

よろしければこちらをどうぞ↓

2.手術に対しての疑問点

ここでは手術に対しての疑問点をお伝えします。

  • 手術の成功率

網膜剥離の手術で硝子体手術を私は受けたのですが、

成功率は90%です。

10%は再発します。

私も再発しました。

ですが、再発して手術しましたが5年以上再発していません。

なので、あまり不安がらずともよいかと思います。

  • 視力回復の度合い

発症後、数週間以内の手術で矯正で1.0まで回復することもあります。

ただし、歪んで見えたりすることがあります。

私の場合は左目はそうでもなかったですが、右目を手術したあと、歪んで見えていました。

こんな感じでしたね。

ですが、3年くらいで徐々に歪みが取れてきました。

今では歪みはあまり感じません。

大事なのは早めの手術だと思います。

  • 手術中の麻酔

麻酔は局所麻酔、全身麻酔のどちらかで行います。

どちらにするかは網膜剥離の状態や持病により選択されますが、私の場合は局所麻酔でした。

何かしてるなぁと思う程度なため、怖くなることもあまりなく動かさないようにできました。

  • 術中の痛み

手術中や手術後は麻酔が効いているため、痛みはありません。

ですが、手術した夜には麻酔が切れて痛みが出てきます。

そのため、痛み止めの薬を夕飯のときに飲むのですが、それでも寝るころに痛みがありました。

その痛みが激しかったため、なかなか眠れずナースコールで看護師さんにお話ししたところ追加で痛み止めをもらえました。

なので、痛いときはがまんせずにナースコールしましょう。

痛み止めをもらえます。

夜の痛みさえ乗り越えればその後の痛みはあまりありませんでした。

  • 手術時間

私の場合は1時間程度で終わりました。

不安の中で手術を受けていましたが、先生がやさしく

「大丈夫ですよ」

とか

「何か感じたら言ってくださいね」

と声をかけながら処置をしてくださいましたので、がんばって手術を乗り越えることができました。

3.手術後の経過

手術後の経過は私の場合はこんな感じでした。
あとは術後に気になることをピックアップしました。
  • 入院中の制限

[入院中は下向き]

入院中は顔を下向きでいなければいけません。

手術で硝子体とモ穴を埋めた網膜を張り付けるのですが、それだけでは弱いため、硝子体にガスを入れて膨らますことで網膜をはりつけます。

このガスは空気よりも軽いため下向きになると穴を埋めた位置にガスによって浮いた硝子体が当たるため治りが早くなります。

 

[自分で顔や頭を洗えない]

術後1週間から10日前後は自分で顔や頭を洗えないです。

水やシャンプー、石鹸などが目に入るのを防ぐためですね。

もし、頭を洗いたい場合は後ろ向きで洗髪してくれる美容院や床屋であれば大丈夫です。

また、2週間は目にゴミが入らないように普通のメガネもしくは入院時に使用する保護メガネを使用します。

 

  • 見え方、視力

術後はガスで見えないのですが、ガスが無くなってくると見えるようになります。

その際に歪んで見えたりする場合があります。

これは年齢や網膜剥離になってから手術までの期間により治る期間が異なります。

私も右目を行った際はゆがんでいました。

ですが、左目はゆがまずに見えているので左目中心で普段通りの生活ができました。

反対の目が通常の見え方ができていれば日常生活に支障がでることは少ないようです。

また、視力が多少変わりますがメガネやコンタクトで矯正することで普段通りの生活ができるようになります。

 

  • 硝子体手術の術後経過

硝子体手術の場合、白内障になることが多いです。

これは硝子体の前にある水晶体が白く濁る病気です。

このため、硝子体手術を行う際はこの水晶体を眼内レンズに変える手術を行うこともあります。

この眼内レンズで視力を矯正することができるので、強度の近視の方などお勧めです。

但し、ピントが合いずらくなり老眼の状態となるため、老眼を矯正するメガネが必要となるかもしれません。

私も強度の近視でしたがこれを行い、視力が矯正されて過ごしやすくなりました。

白内障の際に眼内レンズを入れる詳しい内容はこちらをどうぞ↓

 

  • 日常生活に戻れるまでの期間

入院期間が4-7日間。退院して2週間後くらいには視力が回復します。

半年も経てば再発の危険性はかなり低くなっていると言われています。

半年間は毎日、目薬を点して消毒します。

私の場合は3本あり、2本は朝昼晩、1本は朝晩でした。

2種類以上ある場合は混ざると効果が薄れないように1本点した後に5分空けなければいけません。

私は終わった目薬は袋に入れて点したかどうかをわかるようにしてました。

 

  • 入院中に必要なもの

「スリッパ」

「パジャマ」

「保護メガネ(3000円くらいで病院で購入)」

「洗顔シート」

などです。

顔を洗えないので洗顔シートがあると便利です。

うつ伏せの期間が多く、細かい文字などは見づらいと思います。

そのため携帯の文字の大きさを最大にしておくと分かりやすかったです。

音声は楽しめるのでラジオを聴けるようにしておくとよいですね。

私は携帯で「radiko」を聴けるようにしてました。

そのほかにも必要なものをまとめましたのでこちらをどうぞ↓

 

  • 費用、保険適用について

手網膜光凝固術(レーザー治療):60,000円~70,000円くらい

強膜バックリング手術、硝子体手術:140,000円~170,000円くらい

加えて入院費用、検査費用などがかかります。

私の場合は

硝子体手術で170,000円、

入院費用、検査費用などで80,000円くらい

であわせて330,000円くらいでした。

ですが、高額療養費制度というのがあり、

1か月を以下の金額までの支払とすることができます。

年収1,160万円以上:252,600円 + (総医療費 – 842,000)x 1%
年収770万円以上 :167,400円 + (総医療費 – 558,000)x 1%
年収370万円以上 :  80,100円 + (総医療費 – 267,000)x 1%
年収370万円未満 :  57,600円
住民税非課税   :  35,400円

ちょっと分かりづらいので、私の総医療費330,000円で考えると

年収1,160万円以上:330,000円 → 247,480円
年収770万円以上 :330,000円 → 165,120円
年収370万円以上 :330,000円 → 80,730円
年収370万円未満 :330,000円 → 57,600円
住民税非課税   :330,000円 → 35,400円

に減額されます。

私は年収370万円以上にあたるので

80,730円

が1か月の支払いになり、

330,000円 – 80,730円 = 249,270円

が戻ってきました。

そのため、自分で払う費用は80,730円です。

これは世帯合算が可能なので、申請する際は世帯合計金額を申請するとさらに金額が戻ってきます。

高額医療費制度があるのですが、入院している間、仕事はできず、1か月に80,730円を支払うのは痛手です。

あと、網膜剥離は再発する可能性があり、高額医療費での金額になるとはいえ急に費用が発生するのは厳しいですよね。

私は2回目の網膜剥離の後に医療保険に入ることができました。

(手術・入院したのであきらめかけてはいたのですが)

その内容についてはこちらをどうぞ↓

また、高額医療費制度はあるので保険には入らなくてもよいのでは
とお考えの方はこちらをどうぞ↓

4.網膜剥離の治療法

治療法としては3つあります。

私は重度(2/3程度網膜がはがれていました)なため、硝子体手術で治りました。

No. 段階 術法 内容
1 軽度 手網膜光凝固術
(レーザー治療)
裂け目や孔の周辺をレーザーで焼き付けて
進行をとめます。
2 中度 強膜バックリング手術 剥離した網膜をシリコンバンドを
縫いつけて元の位置に戻します。
3 重度 硝子体手術 硝子体を取り除き、空気やガス・オイルを充填させて復位させる。
  • 軽度の場合:手網膜光凝固術(レーザー治療)

裂け目や孔の周辺をレーザーで焼き付けて進行をとめます。

網膜裂孔・網膜円孔が出来ている状態で、網膜剥離はほとんど進行していない状態のときに適用できます。

  • 中度の場合:強膜バックリング手術

剥離した網膜をシリコンバンドを縫いつけて元の位置に戻します。

裂孔・円孔などから網膜が剥離している状態のときに適用できます。

  • 重度の場合:硝子体手術

硝子体を取り除き、空気やガス・オイルを欠けている場所に入れて網膜をつけます。

硝子体が出血で濁っている、バックリングでは困難な剥離状態。

5.まとめ

網膜剥離の情報をできる限り、お伝えしました。

網膜剥離になって不安なことも多いかと思いますが、大事なことはすぐに治療すれば治る病気だということです。

また、不安なことはお医者さんに全て聞いて疑問を解消することも大事です。

目は人の情報の8割を得てくれる大事なものです。

目を大事に、違和感などがありましたら、すぐにお医者さんに診せて正しいケアをして日常生活を過ごして頂ければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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